八日市大凧は
独特な工法でつくられている |
八日市━━大凧の町である。町に大凧通りがあり、大
凧のモニュメントも安らぎ空間をつくっている。何故、
八日市で大凧なのか−これは近江人の負けん気の産物だ
という。八日市では江戸の中頃、男の子が生まれるとそ
れを祝って五月の節句に鯉のぼりと同じように凪が揚げ
られていた。その頃はごく普通の奴凧とか武者凧だった
ようだが、次第に大きさを競うようになっていった。″負
けるものか”大きくなれば重くなる。重くても揚がるた
めにはどうするか・・・。凧づくり技術が磨かれていった。
それは、━━━━
とにかく大きい。八十畳とか百畳という、我が家より
大きい凪が空に揚がるのだ。ものすごい唸り声をあげて
・・・。その重さは百畳のもので700キロにもなるという。
おいそれとは揚がらぬ。そこで考え出されたのが「切り
抜き工法」。八日市大凧独特の工法で、風の抵抗を少なく
するために、絵柄のところ以外は切り抜いてとってしま
うのだ。凧のバランスが崩れないよう、左右対象に。
さらに「長巻き工法」という工法。以前、小学校の講
堂で百畳凧の製作中のところを見せていただいたことが
ある。講堂いっぱいにひろがる大凧。フツと気がついた。
「でき上ったらどうやって出すのですか?」
「巻いてしまいます。」「???」
つまり、グルグル巻いて棒状にしてしまうのだ。いく
ら材料が竹だといっても巻き込むなんてことができるの
か、と思っていたが、大凧まつりの日、確かに棒状に巻
かれた大凧が皆さんの肩に担がれて登場したのである。
なんて頭イイ!と、つくづく感心したものだ。
そしてもう一つ、大きな特徴は「判じもん」。描かれて
いる絵が、意味をもった言葉になっているのだ。たとえ
ば、現在、大凧会館に飾ってある百畳大凧の読み方は、
(ヒバリと赤松とツツジ)で新生樹(↓新世紀)。同時に
これらを(自然)と読む。中央の市章で(八日市)。豊か
という字を下に書いて、全体の読み方は《新世紀に自然
豊かな町を伝えよう》。
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見るものを圧倒する百畳凧(八日市大凧会館展示)
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