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豊郷町 ▲まちづくりインデックス

 
GOGO! 江州音頭
 春祭りとの出会いのように、旅先での思いがけない出
会いは、旅を一層楽しくする。
 そして夏。江州音頭に出会う人も多かろう。
 小気味よい囃子とメロディ。五体が自然に揺れ出す快
感。歌詞は湖国自慢や歴史もの…。
 この江州音頭が生まれたのが豊郷町下枝の千樹寺(せ
んじゅじ)。誕生に力を添えたのが豊郷商人である。中
山道に面した寺の入口に「江州音頭発祥地」の碑と、そ
の由来、絵日傘踊り、扇踊りを彫りこんだ石板が設置さ
れている。
(音頭) ヤ、コリャドッコイセ
(踊子) ホラ、シッカリセ
(音頭) エー皆さま頼みます
(踊子) キタショ
(音頭) これからは、ヨンヤセの掛声を
(踊子) ソリャ、ヨイトヨイヤマカ、ドッコイサノセ
・・・・・・・・・・・・・
 河内音頭と同じ? と、同行の氏がいぶかったが、似
て非なり。正確には河内音頭は江州音頭から派生したも
の。つまり、江州音頭は母なる音頭、なのだ。
 千樹寺は今は小さな本堂だけだが、歴史は奈良時代に
遡る。その長い歴史の中で二度焼失。一度は織田信長の
兵火、一度は火災。江州音頭はそれが切掛(きっかけ)
で生まれたのである。


江州音頭発祥の地・千樹寺の入り口にある碑
 信長に焼かれた後、この地の豪族の初代藤野太郎右衛
門が伽藍を再建寄進。その落慶法要で、時の住職が余興
としてお経におもしろおかしく節をつけて念仏踊りを民
衆に教え、それが以後、七月十七日の観音盆で踊られる
ようになった。これが初期江州音頭。
 そして江戸時代中頃、寺は再び焼失。この時も太郎右
衛門の子孫の四郎兵衛の寄進で再建。落慶法要には、八
日市の祭文語りの名人を招いて、従来のお経と祭文をお
りまぜてわかり易い音頭にし、さらに踊りも、絵日傘や
扇をもたせて楽しく踊らせた。これが今日の江州音頭の
始まりになる。因に八日市市も、祭文語りの名人・歌富
こと西沢寅吉の町、ということで発祥地の一つとされて
いる。
 音頭とりの練習は、時には喉から血が出るほどに歌い
こむから、若い人がなかなか続かない、という悩みもあ
るそうだが、リズム自体は結構、今風。だから、「若者
よ、江州でGOGO!」を合言葉にしたい、と江州音頭
振興協議会の普及員さんのお一人の言葉。
 今年も八月十七日、つくり人形が飾られた千樹寺境内
に胸のすくような音頭が流れる。熱く熱く「江州音頭で
GOGO!」だ。


江州音頭の絵日傘踊りと扇踊りを描いた石板
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