| 比良山系の山の魅力 |

秋の八雲ヶ原辺り。雪が降るとスキー場になる。
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「比良の暮雪」は眺めてよし、を言っているが、この山は登ってなおよしの山でもある。
比良山系の山々は関西では珍しい表情豊かな山であり、何度、足を運んでも飽きない。滝あり渓流あり湿原あり」原生林もガレ場も、ブッシュも…」山の持つたいていの表情をもっている。雪山、スキーまでもできる。まさに〈比良げんき村〉だ。
何年か前の秋、「チャレンジ比良」という登山大会に参加した(この大会は秋の恒例の行事で今も実施されている)。何コースかがあり、自分の体力にあったコースで参加できるのだが、コースの途中途中にボランティアの人たちがいて励ましたり、アドバイスを下さったりして、歩くことに加えてその触れ合いも楽しい登山大会だった。そのときはイン谷口から八雲ヶ原(やくもがはら)を経て武奈ケ岳(ぶながたけ)へと歩いた。道々何回目かの参加だという男性と一緒になり、比良山と山麓で生活する人たちの関係を想像させる話を聞いた。
その昔、都が京に遷るとき、平安京造営のための木材はこの比良から伐り出されたそうだ。そのとき、山麓に生活する人たちは伐採を阻止するために山中に墓をたて、不浄の山だからこの山の木は伐らないで、と申し立てたという。この山を、生活の一端として暮らしていた人々の知恵に感じ入るものがあった。
その話を彷彿させるようにその後の比良歩きの途中で、思いがけないところで炭焼き窯だったのかな、と思うような跡や石仏があったりした。比良山と人々の長い生活の歴史が今でも垣間見られる山でもあるのだ。
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