| 祭りは町衆の心意気 |
| 滋賀県には曳山の祭りが多くある。形としては長浜形・水口、日野形・大津形となるが、大津形は曳山の輪が三つであることや、カラクリ人形を載せることで、独特の形という。 |
| 昨年暮れ、丸屋町の商店街に「大津祭曳山展示館」が開館して、いつでも祭の様子を見ることができるようになった。入るとすぐ、丸屋町の曳山、西王母山(原寸大レプリカ)が迎えてくれる。館を預る大津市観光協会の木村重男さんは猩々山の南保町の町衆の一人。「鉦、太鼓、笛、全部やりましたョ。今は裃着て、祭りの責任者って役どころです。」
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| お囃子は男だけ。小学生の鉦に始まって、年齢とともに太鼓、笛と昇格していくのだそうだ。カラクリは大人が一人ないし二人で七〜八本の糸を操る。巡行の時、午前と午後で囃子方の衣裳が違う。午前は紋つき姿、午後は着流しの長襦袢。訳をたずねると、「午前中は神さまとの儀式ですから紋つき。午後は祭りを楽しむゾ、と着流しに変わるんです。」とのこと。 |
巡行の途中で曳山の上から厄よけのちまきがまかれる。見事、手に入れたら持ち帰って玄関に厄よけとして吊るすのだが、なかなかキャッチできないシロモノだ。
「ちまきもネ、べっぴんさんのいる方へ放るンですわ…。うまく拾ってもらうと、これがまた嬉しいもんで…」68歳の木村さんは昨日のことのように楽し気に話して下さった。
「笛、吹きましょか?」と一節。なんと御自分の愛用の笛をいつでも吹けるように持っていらしたのには驚いた。 |

▲大津祭曳山展示館のアプローチを飾る曳山レリーフ |