財団法人 滋賀県建築住宅センター
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能登川町 ▲まちづくりインデックス

 

水に潤される豊かな生活

 近江の他の町と同じように能登川もまた、水の豊かな地である。かつては琵琶湖との間を舟が行き交っていたという伊庭集落も美しい水郷の町。水路があり、舟板塀の家があり、水とともに生活があったことがうかがえる。
 伊庭集落というのは中世、この地を治めていた伊庭氏の本拠地だったところ。江戸時代になって、三枝氏が領主になり陣屋を構えていた。陣屋は明治になって役場になり、後に小学校になり、現在、「勤節館」(きんせつかん)という名の地区の集会所になっている。 この陣屋の野面積みの石垣が、鯉の泳ぐ水路に面して今も一部残っている。
 この伊庭氏の館のあった地にもう一本標柱が立っている。《宗祇(そうぎ)法師生誕地》。室町時代の連歌師宗祇の生まれた地であるという。宗祇については紀伊出身という説もあり、どちらなのかははっきりしていない。連歌の道を広めるためにあっちこっちと旅 をしていた人だから、いろんな説があるのかもしれない。










白鳳時代の寺・法堂寺の跡は
遺跡公園になった。


法堂寺の五重塔の塔心礎。
県下最大級である。

 


伊庭集落内の水路でたくさんの鯉が泳ぐ。


町立博物館前にある
飯尾宗祇のレリーフ

 

 

 

町には宗祇の功績を誇りに連歌を楽しむグル ープもある。その宗祇のリラックスした姿を描いたレリーフが博物館の庭にある。
  この伊庭集落に接して広がるのが伊庭内湖。湖畔のヨシが冬は殊に美しく、カイツブリがかわいい姿でクリックリッと湖面に輪を広げる。琵琶湖の周辺にはかつて大小四十数カ所の内湖があったという が、太平洋戦争のころ、食糧増産のため十五カ所の内湖が干拓された。その中で最大のものが大中の湖。 昭和二十一年に着手、三十九年春から干陸化が始ま り、今では大農産地になっている。伊庭内湖は大中の湖の一部で干拓されずに残された湖。正確にはこの湖は大同川なのである。ここに関西一大きい大水車や水車資料館などのあるカヌーランドができ、アウトドア派の人気のスポットになった。周辺、夏はカヌーを楽しむ人たち、秋から冬の早朝は熱気球がプカリブカリ飛行している。

 

 

 

 

 

 

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