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長浜の町にそのガラスたちが集まった。実に美しい
ガラスが光る。「こんな町、いいな」と思わせる町づく
りに燃える長浜の人たちの熱いおもいのようにキラキラ
と光っている。今夏七月、元第百三十銀行だった黒壁の
建物を元通り修復し、ガラスの館となった「黒壁ガラス
館」である。
長浜は羽柴秀吉が開いた四百年の歴史をもつ古い町
だが、明治には一早く、近代化を進めた町でもあった。
秀吉が与えた朱印地の特権は明治維新までも続き、その
間、浜ちりめんをとりまき商工業の中心地として大いに
発展してきた。さらに北陸や近畿、東海を結ぶ交通の要
衝地でもあったから、長浜の人たちは時代の新しい風に
敏感だったのだろう。滋賀県で一番早く小学校や銀行が
創られ、鉄道敷設も一番だった。
第百三十銀行も明治33年に建造されたもので、土
蔵造りの黒漆喰塗りの壁、玄関の広々とした吹き抜け、
豪華な亀甲張りの天井…等、まさに文明開化の洋館とし
て登場したのだ。人々はこれを黒壁銀行と呼んで親しみ、
時代下がった今、この建物を愛する人たちが第三セクター
を組織・運営して、ユニークなガラス館をオープンさ
せたのだ。ガラス工房やフランス料理レストランを併設
した新しいポケットパークが誕生したのである。
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