| 近江平野にキラリ光る文化財 |
| 中山道沿いのエリアから、湖岸のなぎさ公園に向かう途中、“諏訪屋敷”という案内が出ていた。諏訪家は足利尊氏に従ってこの地に来て、以来、大庄屋だったという家柄。入母屋合掌造り、茅葺の建物で、中は落ち着いた書院造り、という立派な庄屋屋敷がそのまま残されていた。苔の美しい庭は小堀遠州作という。庭の隅に水門がある。昔は琵琶湖から直接、船が入ってきていたのだそうだ。このような武家屋敷は湖南地方にはあまり残っていなかったはずで、貴重な文化財の一つといえよう。
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| さらに湖の方へ行くと、木浜町に福林寺という小さな寺がある。ご本尊の十一面観音立像(重文)は井上靖氏が小説『星と祭』の中で“仏さまというより、天平の貴人…”と語られた仏さまである。ちょっと腰をひねり、左足を浮かせた感じが、やさし気だ。
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