宿場町・城下町の
面影ただよわせて… |
水口町は古くは伊勢大路の道筋で栄え、近世になって
は東海道五十三次の五十番目の宿場町として栄えた町で
ある。江戸時代には本陣や旅寵・商家が軒を連ね、「道中
一の人とめ所」と言われるほど賑わったという。その東
海道は近江鉄道水口石橋駅のすぐ北を通っている。駅か
ら西へ歩くと、江戸時代に築かれた水口城跡へ通じ、東
へ歩くと、水口城より以前に築かれた岡山城跡の方へ行
く。東へ向かう道はかつて地下町としても賑わった町筋
であり、城山の麓には大岡寺(だいこうじ)という古刹もある。
まず東に向かった。が、すぐに道は3本に分かれる。
知らないと、ここでヌヌッとなってしまう。どれが東海
道なの?と。 |

路地に流れる風は心地よい |
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実は3本とも東海道である。元々の街道はまん中の道
だったようだが、豊臣秀吉の時代にこの地を治めた中村
氏が岡山に築城した時、街道の南北に1本ずつ町筋を通
して城下町としたため、3本の道ができ、城下町として
も特異な三筋の町になったという。
その道を歩いてみた。かつて街道一と言われた賑わい
は今はない。が、どことなく道に街道らしい表情がある。
連なる家並みに<昔>はないが、歩いているとフッと、
時の余韻のようなものを感じる。人が歩くのにふさわし
い<道幅>がそう感じさせるのかもしれない。街道だけ
でなく、それを結ぶ露地にもまたいい表情があった。板
や土の塀に漂うぬくもり…、これも美しい日本の風景の
一つである。こういうぬくもりをどう守っていくか、と
いうことも町の住みよさにつながる要素だナ、と思う。
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古い街道筋の風情をただよわせる家並み
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