水口祭りは
町の活性化のために始まった |
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祭り囃子はいつになっても心踊る。子どもの時から馴
れ親しんだ氏神さまの祭り言わずもがな、旅先で思い
がけず出あった祭りでも、お囃子を聞いていると煩雑な
日常を忘れていく。まるで思考のチャンネルが切り変わ
ったようになるのだ。あれは多分、笛や鉦や太鼓の音の
せいだ。飾りのない音に人の心も白木のようになるのだ
ろう。
水口囃子に出あったのはもう何年前になるだろう。ま
だ風も冷たい三月の終わり頃だったか…、笛や鉦や太鼓
が静かに、あるいは勇しく鳴っていた。四月の祭りに向
けて練習しているのだと聞いた。このお囃子と一緒に水
口に春が来るのだ、とも聞いた。水口神社の水口祭りは
このお囃子に合わせて、豪華な曳山が町に繰り出す。見
物客は曳山のてっペんのダシが今年は何だろうと胸を弾
ませる。
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写真提供:水口町役場商工観光課
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「この祭りは江戸時代、宿場町の活性化をはかって始ま
ったものなんですよ。」と、町の人に教えてもらった。成
程、お囃子の練習をはじめとする祭の準備に人々の結束
は高まるし、祭りの日の4月19日20日は祭り見物の人た
ちで町は大賑わいする。そんな様子は、水口の文化ゾー
ンにある歴史民俗資料館でも再現されている。
それにしても<<町の活性化>>なんてことは今風の意識
だと思っていたのだが、江戸時代に早や、庶民の間にそ
のような意識があり、取り組みがあったというのには驚
いた。
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