財団法人 滋賀県建築住宅センター
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道行く人に歴史を語る追分道標
  草津は東海道五十三次の五十二番目の宿場町。また、中山道が分岐する町でもある。
  東海道を京都から東に向かえば、草津川と交わる所で東海道は東に折れ、川に沿ってしばらく進み、横町で草津川を渡る。
  中山道は草津川にぶつかった所で川を渡る。この分岐を追分といい、分岐点の一段高い所に道標を兼ねた常夜燈があり、道行く人に昔は道を、今は「歴史」を伝えている。草津川は上流からの砂の堆積で、すっかり天井川になってしまい、中山道も今は川の下をトンネルで抜けてしまう。昔はこの川は徒歩で渡っていた。『近江名所図絵』の追分の図を見ると、追分の道標のすぐ背後はもう河原で、水量の少ない川を人が歩いて渡っている。
  川底が高くなったのは江戸の終わり頃かららしいが、それでも大正時代頃まで草競馬ができるような河原があったのだ、と、桜並木の堤防へ犬の散歩にきていたおじいさんが話してくださった。今はもう河原はないけれど、明治の末に植えられたという桜が見事な並木になって、草津川を飾っている。その草津川のいきつく琵琶湖の、はるか対岸正面には比叡山が美しい姿をみせている。
追分道標
▲東海道と中山道の分岐にある追分道標
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