| 心身開放の場としての十二坊 |
これらの作品が多くの人たちに、より知らされるようになったのは、「十二坊温泉ゆらら」
が開湯してからかもしれない。作品がロビーに展示してある他、館内の随所で使われているから湯に来た人の目に自然に入るのだ。
「十二坊温泉ゆらら」は平成六年、岩根山の中腹の地下1400メートルで掘り当てた泉29.8度の単純弱射能温泉。湯に命名
されて開湯したのが昨年4月。神経痛や筋肉痛だけでなく、アトピーやリウマチも改善されることがわかり、人気は上々。浴室、プー
ル、トレーニングルーム等々があり、温泉(湯)の販売もしている。50リットル50円。つまり、湯を買って持ち帰れば、我が家のお風呂で温泉に入れる、というわけ。
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「十二坊温泉ゆらら」の露天風呂。
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一級の展望が得られる十二坊(岩根山)頂上。
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この《ゆらら》は[湖國十二坊の森]というレクリエーションゾーンの中にある。十二坊というのは岩根山の別称。
昔この辺りに十二の僧坊があり、僧侶たちが心身を鍛えていたという。その名前を継いだのは、今の人たちの心
身の開放の場になれば、という願いもあったから。十二坊は標高405メートルほどの小さな山ながら、頂上から
の眺めは天下一品。眼下の野洲川から肥沃な近江平野、南に阿星山…と、四囲が手中に収まる。この晴れ晴れ
とした眺望の中で、ここに来る途中で見た磨崖仏のことやこの辺り一帯の社寺の多さ等を思っているうちに、この
辺りはかつては聖地であったのでは、と思えてきた。そして思い出したのが良弁僧正(ろうべんそうじょう)であった。
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