| 忍術とは、自然科学 |

甲南町役場庁舎玄関にある忍者の像
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忍術の術″を詳に見ると、忍術とは自然科学だったことがわかる。つまり、
忍者とは科学に長けていた者と言える。武術や体力だけでなく、天文学や医学、
地学、植物学……等々、あらゆる科学を使いこなし、必要とあらば歌でも舞い
でもこなす。超人のような能力をそなえていたのである。
甲南町には現在は忍者の子孫はいらっしゃらないようだが、一九九三年、町
制五十周年の記念に、ここで全国忍者サミットが開催され、活発な意見交換が
されたという。これからの町の動きが楽しみである。
それにしても、忍術を「科学」と考えると、この町にはもう五百年以上もの
昔から、科学万能の人たちがいたことになり、これから先の五百年をも考える
と、なんだか楽しくなってくる。子どもたちの中に忍者のような科学的思考が
芽生え、育っていったら、人類にも大きな夢がひらくかもしれない。過去の遺
産としての忍術ではなく、生命の智恵としての術が伝えられていくと、影に生
きねばならなかった忍者たちだって嬉しかろう。
ところで、甲賀流と伊賀流は読み物などでは反目していたように描かれてい
るが、甲賀と伊賀は山一つを挟むだけ。徳川家康が伊賀忍者を重用したため、
とかく甲賀と伊賀が対比して語られるが、甲賀と伊賀、何の差異もない、とい
うのが地元での見解である。
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