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「甲賀の薬」は滋賀県内では一番歴史が古いという。製薬会社の数は甲賀町だけで今でも十余社。町を歩いているとあちこちでその看板に出あうし、製薬業に携わる人は人口の三分の一ほどある。
この地で製薬が盛んになったのはやはり忍者との関わりがある。忍者は文字通りの忍びの者。病気になってもケガをしても医者にかからずに治さねばならない。忍者にとって山野は庭みたいなものだったろうから、草根木皮…の体に及ぼす効果は熟知して
いただろう。さらに、鈴鹿の山々には薬にできる動植物もたくさんあっただろう。やがて薬は自分たちのためだけでなく、人々にも分け与えるところとなり、商いとして成り立つようになったのである。
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