財団法人 滋賀県建築住宅センター
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●彦根市 ▲まちづくりインデックス

  大手門を出て京橋を渡る、美しい家並みがあらわれ
る。白壁、黒板、こげ茶色の格子戸…。紳士服の店、佃
煮屋さん。文房具の店、喫茶店…等々が、昔の城下町は
こんな風だったのかな、と想わせるように並んでいる。

城の表門口に向かう道の松並木。
47本あったのでいろは松と名づけられた。
  町並づくりが進められているのだ。称して“夢京
橋”。今ある古き良き町並を残そうという町並み保存は
他でも行われているが、ここは過去の姿にとらわれるこ
となく、新しい時代にマッチした城下町を造ろうじゃな
いか、という町づくりである。それも地元の人たちが中
心になっての活動。先ず、狭い6メートルの造を18
メートルに拡幅。人が散策できる道ができ、そして現
在、9軒がしっとりした風情の家に変わっている。道の
拡幅、家の建てかえ……となると当然、一軒や二軒の反
対もあろう……と思ったのだが、「いえ、夢京橋づくり
の対象になる家は70軒ほどあるのですが、一軒の反対
もなかったんです。みんなで町を造っていこうと張り
切ってるンです。」と漬物と佃煮の店“宗知庵”の主
人、田部益男さんは顔を輝かす。町並づくりはたった一
軒の反対があっても上手くいかない。そういう例のある
町を私もいくつか知っている。だから70軒もの大世帯
で足並みが揃うなんて、それだけでも、この町の新鮮な
エネルギーを感じる。
  彦根は“小江戸情緒の町”がキャッチフレーズ。彦
根城から夢京橋あたり、その呼び名はピッタリだ。平成
7年度完成を目指して、芹川(せりがわ)まで、この町
並みをのばす計画だという。楽しみである。城下には他
所にも江戸時代の名  残りの町筋が残っていて、ブラ
ブラと歩くほどに、迷路遊びのような楽しさがこみ上げ
てきた。

中山道宿場町、鳥居本には、今もこんな看板が残る。
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