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八幡の町はこの堀を境にして、内側に武家屋敷と鉄砲
町が、外側に商人町が配されていたという。堀割近くに
は豪商の家が今も残り、特に新町通りでは、質素を旨と
した八幡商人の慎み深さが伝わってくるようなしっとり
した家並みをみることができる。この町筋には郷土資料
館や歴史民俗資料館、国の重要文化財でもある、豪商の
家、旧西川家住宅などが公開されており、近江商人をよ
り詳しく知ることができる。
ここより少し西、池田町には大正時代の洋館が数棟、
建っている。アメリカ人伝導師、W・M・ヴォーリズが
設計した家である。彼は建築家としても優れ、日本各地
でユニークな建物を残している。近江八幡には彼の自宅
(現一柳記念館)や近江サナトリウム(現ヴォーリズ記
念病院)が残っている。
緑に包まれたヴォーリズ記念病院には、礼拝堂など数
棟が当時のままに健在だ。「多くの方がこの礼拝堂で安
らかな時をすごされたと思います。ここで洗礼を受けて
いかれる方は今でもいらっしゃいます。」とソーシャル
ワーカーの松田さんが話して下さった。最近、やっと認
識されだしたホスピスケア…。ここではもうずっと前か
ら医療伝導として行われていたのだ。今の日本の財界人
の中には、若い頃、八幡で進取の気風を身につけた人も
多い、と開いたが、なんとなくわかるようなハイカラな
風貌も、この町はもっているのだ。
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