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その「人格」や「信用」を大切にしたのが近江商人である。彼らの経営理念を言うのに「三方よし」という言葉がある。「売り手よし、買い手よし、
世間よし」である。《近江商人》を象徴する言葉として使われているこの経営理念を説いていたのは、五個荘町石馬寺集落の商人の 中村治兵衛家だった。いわば人間としての心得である。が、中村家ではこういう言葉を語つていたわけではなかったようである。では、
この言葉は誰が言い出したのか。原典は何だったのか。
三年ほど前、関係者の尽力で原典が発見され、結局、中村家に伝わる遺言状である『書置』の精神を簡潔にした結果、生まれた言葉である、ということが判明した。
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近江商人の家の「見せ間」
(五個荘町歴史民族資料館)
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