手作業の味わい…ある町 |

土壁、煙突、大屋根が美しい酒蔵(長野)
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愛知川の酒蔵は街道より西の長野集落にあるが、
酒蔵の大屋根や土壁が美しい里の景観をつくつてい
る。
愛知川は字(あざ)ごとの自治会活動が盛んで、特
に長野西集落ではクラブや同好会がいくつもあると
いう。鬼が打ち鳴らす長野中村太鼓や村芝居などの
芸能も育ってきた。一五〇年ほども前から伝わるび
ん細工手まりもある。
びん細工手まり。びんの中に手まりを作っていく
のである。元々、御殿女中たちが作っていたという
手まりが愛知川に伝えられている、というのも、街
道の町だったからかもしれない。美しい手まりを見
た里の女たちが織り糸の残りなどを使って、娘や孫
のためにマネて作ったのがはじめではなかろうか。
伝統の技術といえば太鼓づくりもその一つである。
近江には大太鼓が多く、この辺りはその産地でもあ
った。太鼓づくりの家は今は二軒しかないが、仕事は
この寒い時期に行われる。脂肪の厚い傷のない雌牛
の皮を、伸びの少ない冬にはっていく。皮のはり替
えだけでも十三工程もあるという根気のいる仕事だ。
伝統の近江上布もそうなのだが、手作業の味わい、
というのはそこはかとない郷愁を伴うもののような
気がする。
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美しい姿の豊満神社、四脚門
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この近江上布の伝統産業会館の東南方には神功皇
后の軍旗を祭神とする美しい豊満(とよみつ)神社が
ある。軍旗が神さま、つまり、戦の守り神なのだが、
この神社の佇まいには猛々しさよりも、神功皇后…
の母性の方を感じてしまう。それは神社を包む林や
近くの豊満せせらぎの道や商店街(旧中山道)の公
園(ポケットパーク)などで感じた安閑の空間のせ
いかもしれないし、あるいは街道に生まれた文化が
今も伝えられているという安堵感のせいかももれない。
子たちが故郷大好き、と言っているのも、この安
心感が根拠ではないだろうか。
とすれば、中山道愛知川宿はこれからもずっと、
子たちがいっぱい「愛を知る」ことのできる場所で
ありますように、と思う。
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| 問合わせ
江州細見・近江之中山道・道中案内図』の問合わせ先 まんなかの会 電話 0748・33・1345
愛知川町産業耕地課 電話 0749・42・4111
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