財団法人 滋賀県建築住宅センター
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愛知川町 ▲まちづくりインデックス

 
愛を知る"町の
子たちのおもい
 滋賀県愛知川町(えちがわ)は宇曽(うそ)川と愛知
川に挟まれた中山道(なかせんどう)六十六番目の宿
駅だった町である。
 江戸日本橋から板橋、信濃、美濃を通って近江に
入り、草津で東海道と合流して京に至る、というの
が中山道。木曽路を通っていることから木曽街道″
とも別称され、大動脈東海道とはまた違うドラマを
沢山生んだ道でもあった。

広い愛知川を渡る近江鉄道

 この中山道をバネに愛知川町を元気にしようと、
毎年十月下旬、愛知川町商工会青年部を中心に「中
山道六拾六番祭」がくりひろげられている。今年で
八回目。他県の中山道沿いの町々からの友情参加も
得、郷土芸能が披露されたり、物産市がたったり…
と、秋の一大行事として賑わう。この祭りの事業の
一つに、町内の小中学生の作文コンクールがあって、
愛知川町への子たちのおもいが綴られているのだが、
毎年、ふるさと愛知川″を見つめる瑞々しい姿が浮
き彫りにされて、たのもしささえ感じる。ある年の
作文の中に《愛知川町の愛知とは、特別な読み方で
えちと読みます。(略)漢字の意味だと愛(あい)を
知(し)るとなります。だれがこんないい名前をつ
けたんだろうなと思いました。》という一文があっ
て、思わず微笑んでしまった。なんて素直で明朗な
感想だろう。他の子たちの作文もみな清々しく、故
郷の愛知川町が大好き、というおもいがあふれてい
るように思えた。十ページ余りの小冊子だが、町の
立派なヴィジョンだな、と思う。
愛を知る″と、人は優しくなるものである。人に
対しても自然に対してもものに対しても ーー。愛な
んてどこかに置き忘れてしまいそうに、生きるのに
精一杯の日々を続けている、ような現代、「愛を知る」
という言葉に、弾むような新鮮な世界がひろがるの
を感じた。


道端には点々と旧中山道を示す案内がある。
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