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この中山道をバネに愛知川町を元気にしようと、
毎年十月下旬、愛知川町商工会青年部を中心に「中
山道六拾六番祭」がくりひろげられている。今年で
八回目。他県の中山道沿いの町々からの友情参加も
得、郷土芸能が披露されたり、物産市がたったり…
と、秋の一大行事として賑わう。この祭りの事業の
一つに、町内の小中学生の作文コンクールがあって、
愛知川町への子たちのおもいが綴られているのだが、
毎年、ふるさと愛知川″を見つめる瑞々しい姿が浮
き彫りにされて、たのもしささえ感じる。ある年の
作文の中に《愛知川町の愛知とは、特別な読み方で
えちと読みます。(略)漢字の意味だと愛(あい)を
知(し)るとなります。だれがこんないい名前をつ
けたんだろうなと思いました。》という一文があっ
て、思わず微笑んでしまった。なんて素直で明朗な
感想だろう。他の子たちの作文もみな清々しく、故
郷の愛知川町が大好き、というおもいがあふれてい
るように思えた。十ページ余りの小冊子だが、町の
立派なヴィジョンだな、と思う。
愛を知る″と、人は優しくなるものである。人に
対しても自然に対してもものに対しても ーー。愛な
んてどこかに置き忘れてしまいそうに、生きるのに
精一杯の日々を続けている、ような現代、「愛を知る」
という言葉に、弾むような新鮮な世界がひろがるの
を感じた。
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