財団法人 滋賀県建築住宅センター
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花を咲かせた女性たち
国道三〇七号を愛知川を渡って北に向かうと間も
なく右手に三角屋根のお酒落な建物が現れる。『道
の駅・あいとうマーガレットステーション』である。
道の駅とは建設省がすすめている一般道路のパーキ
ングエリアのこと。駐車できて、電話とトイレを設
置すれば、道の駅の資格はできる。が、今では、土
地土地の特性をこの駅にプラスして、その土地独特
の道の駅をつくり、休憩所というだけでなく、地域
の情報発信基地にした、という所も少なくない。愛
東町の道の駅も、ユニークな駅の一つである。
 お酒落なのは建物の形だけではない。周辺を飾る
花がいい。建物のすぐ横のラベンダー畑では花摘み
もできるし、花の中で写真撮影もできる。春はポピ
ー、秋はコスモスが風に揺れる場所だ。
 建物はハンギングバスケットやコンテナ花壇で飾
られ、そして、建物の中は、といえばドライフラワ
ーやポプリの数々。花工房という部屋ではフラワー
アレンジメントやハーブ・ポプリの手作り教室も行
われていた。花いっぱい、夢いっぱいの空間だ。
 花いっぱいはここに来るまでの道々でもそうだっ
た。路傍をバーベナ・テネラのかわいい花が飾って
いた。

あいとうマーガレットステーションの店内は夢
いっぱい
 愛東町がこのような花の町になったのは今から十
年ほど前だという。「要するにネ、昭和五十年代に
流行った花いっぱい運動を一時のもので終わらせな
かったわけですヨ。」と町の人。昭和六十年に合併
三十年を記念して、町の花を《マーガレット》にし
たことで、町の人の花への思いが膨らんでいった。
そして、昭和六十一年、役場の女性たちの中に
「C・Iチーム」が誕生。(愛東らしさ) の模索
が始まった。……それから十年。全国の (愛) 
のつく町との交流やマーガレットグッズの考案、販
売、顔の見える農業を目指した農産物の販売、そし
て今ではすっかり人気の愛東4時間耐久三輪車レース
(今年は十月二十六日開催)等々。<らしさ>を探
る中で花がいっぱい咲き始めたのである。そして町
内のあちこちに誕生した花づくりグループ。道々の
花々はその皆さんの力作でもあったのだ。
 それにしても「花のある生活」「花のある田園風
景」がこれほどに心をホッとさせてくれるものとは
−。いまさらながらに花のもつ力に感じ入ってしま
った。

愛東4時間耐久三輪車レース
  (写真提供/愛東町産業振興課)


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